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  2. 照明を選ぶ前に

照明に関して「明るすぎる・暗すぎる」と言われるとき、それが何を基準に発言されたものかを見分ける必要があります。例えば「北欧」というワードはわたしたち日本人にとってとても魅力的ですが「素敵な北欧の暮らし」という提案の中では、国の環境(気候風土)の違いまで踏み込むことはあまりありません。だからこそ、それを念頭に判断することが照明選びには重要になってきます。

気をつけたいのは「スタイル(扱い方)」と「スペック(明るさ)」を混同していないかということ。海外では照明器具はインテリアとしての優先順位も高く、扱い方の発想が自由。さらに、それが自然と空間演出を担っているのでスタイルとしては大変参考になります。しかしスペック(明るさ)については、生活環境がまるで違うわたしたちですから、別ものと考えるのが本来的。

参考にするのはあくまでスタイルであって、快適性に深く関わるスペックの部分は意識的に最適化することが必要になります。こちらから合わせにいくのではなく、他ならぬ”自分たちがいいと思った暮らしを自然にしている事”こそが海外のライフスタイルに学ぶ一番の魅力ではないでしょうか。

日本にもちゃんと快適性や安全性をもとに検証を重ねた明るさに関する多くの情報があります。もちろん、数値だけにしばられると自分の好みで選ぶ楽しさがなくなってしまいますが、おしゃれだからといって買って後悔しないよう、少し立ち止まって考えてみましょう。

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